伊勢原CB

Yahooブログから引っ越しました、「あの頃の未来」伊勢原CBです、Yブログで知り合った方が訪問の際には、メッセージで貴殿のURL等をご連絡いただけますと幸いです。

    2011年03月

     
    1988年に発売中止騒動があったRCサクセションのアルバム
     
     
    このアルバムの中の曲が頭の中で止まらない
     
     
    キヨシローは流石だった!

    イメージ 1
     
     次の日太陽の下で見るCB250は、覚悟はしていたがそれ以上の酷い状態だった、特にトップブリッジが割れていたのには涙が出る思いだった。
     
     知り合いの解体屋に、CB250や350が何台か置いてるのを前から見ていた五郎は、其処へ行き、スピードメーター、タコメーター、フロントフェンダー、リヤフェンダー、ハンドルごと外したトップブリッジ、エキパイ、マフラー、ヘッドライトアッセンブル、ウィンカー、シフトペダル、ポイントカバー、リヤショック等キズの少ない程度の良いものを外し軽トラの荷台に積んだ、解体屋の親父は 「自分で外したから千円でいいよ」 とひとこと言った。
     
     解体屋から持ってきた部品を取り付け、オリジナルに近い状態になったCB250セニアに新しい相模ナンバーを付け、カスタムのブルーグリーンに塗られたヘルメットを被り五郎は走り出した、アクセルを開けると一瞬遅れてキャブが空気を吸い込む音がした、マフラーからは懐かしい排気音が弾き出された。
     
     高校時代に乗ったCB350より非力だが、同じ排気音に五郎は満足した、走るCB250のシートの上には17歳の少年がいた。
     
    イメージ 2
     
     
     

     地震が来たと思ったら直に停電になり、さっき回復しました。
     
    伊勢原の震度は5強だそうです
     
    我が家の周りで目立った被害は、大谷石の塀が倒れたぐらいですが
     
    東日本の被害は甚大です。
     
    幸いな事に伊勢原家は無事です。


      昭和六十一年の年末、夕暮れ時を過ぎすっかり暗くなった東名高速を、東に向かって550ccの後輪駆動の軽トラックに五郎は友人と二人で乗って走っていた。
    イメージ 1
     
     別冊「MOTOR CYCLIST」1987年1月号のSHOW WINDOWに書いてあった 『CB250セニア、FR新品、バッテリー新同、保1年半付き、8万円』の出品者に電話で連絡を取り、そのCB250を見に行くために仕事を早め切り上げ、厚木インターから東名高速に乗り品川区中延を目指した。
     
     用賀から環八に入り、都内の道がまるで分からない五郎は友人の言う通り田園調布に向かって走らせ、言われるままに左に曲り暫く走って右に曲ると商店街に入った、Y字型の交差点の2件先にあるラーメン屋が目的の家だった。
     
     ラーメン屋の暖簾をくぐり 「こんばんわ」 と声をかけると、中に居た中年の男が 「いらっしゃい」 と言った。
     
     「オートバイを見に来た者です」 と言うと、男は顔を上げこちらを見た。
     
     「遠くからわざわざ悪いね、裏に置いてあるから今もって来るよ」 男はそう言うと裏口から出て行き、すぐに店の入口から現れた。
     
     五郎達が外に出ると 「これなんだけどエンジンは調子良いよ」 セルモーターでエンジンをかけ、アクセルを煽った。
     
     五郎は一目見て期待はずれなCB250に顔をしかめた、ホークのものと思われるマフラーが付いていて、錆だらけの車体、タンクの色はぼやけていて、ウィンカーも社外のものが付いていた。 
     
     友人は 「どうするの」 と五郎に聞いた。
     
     「う~ん」 と言ったきり五郎は黙ってCB250を見ていた。
     
     「まー寒いから中に入ってラーメンでもどうだい、ご馳走するよわざわざ来てくれたんだから」 男は二人に店の中へ入るように言った。
     
     「別にバイクは買わなくても良いから、何でも食べたいものを言ってよ」
     
     「それじゃあ、タン麺を二つ」 友人が言った。
     
     「最近、腰を悪くしてオートバイに乗るのが辛くなってきたから、自分が動けるうちに処分する事にしたんだ、ほかのバイクもまだ買い手が付かなくてね、自宅はここより海に近いところだから錆が出ちゃうのはしょうが無いんだ、あの250も随分乗って、思い出はあるんだけど乗れないんじゃ仕方ないからね」
     
     「あのセニアは売れなかったら如何するんですか」 五郎が聞いた。
     
     「最後はポンコツになっちゃうな」 寂しそうに男は言った。
     
     「何回かこけた事もあるから、安くするよ、6万円で如何かな」 出来上が  ったタン麺をカウンターに置きながらポツリと言った。
     
     タン麺を食べながら、ポンコツになるのは可哀想に思っていた五郎は買  って帰ることに決めた。
     
     オートバイについての話を小一時間して、6万円を払いCB250を軽トラの荷台に乗せ、名前の分からない商店街を後にした。
     
     「買わないだろうと思ったけど」 友人が言った。
     
     「全部バラして、塗装からやるからこれでも綺麗になるよ、メッキもやり直  す心算だし」
     
     帰りの東名高速はゆっくりと走った。
     
    イメージ 2
     
     

     
    今回の記事に合わせて249
    イメージ 5
     
     
    先日、手に入れた部品に色を塗って
    イメージ 1
     
    トップブリッジを交換するついでに
     
    ここもお掃除&グリスUP
    イメージ 2
     
    イメージ 3
     
    バリバリだった配線も、ハーネステープでグルグル
    イメージ 4
     
    マスターからのお漏らし発見したので、マスターOH
     
    23年前のタイヤのままなので、前後タイヤ交換
     
    同じく23年弄ってない、フロントフォークのOH
     
    スイングアームにガタが有ったので、スイングアームOH
     
    今後やる予定です、走りが変わるか?

    このページのトップヘ