伊勢原CB

Yahooブログから引っ越しました、「あの頃の未来」伊勢原CBです、Yブログで知り合った方が訪問の際には、メッセージで貴殿のURL等をご連絡いただけますと幸いです。

    2012年01月

     
     森泉敏彦は箱根新道で前を行くオートバイが風間岳夫だと気が付いた、いつもと違うのんびりした走りの風間岳夫の後ろに敏彦はピタリと付いた、岳夫の前に単気筒のエンジンから、左右にマフラーが出ている250ccが走っていた、岳夫はその250の走りを観察しながら走っていた。後ろに敏彦がいることはバックミラーで知っていた、暫く三台は安全運転を続け、箱根峠のパーキングに入った。250のライダーは青井那美だった。
     
    岳夫 「那美もバイクの免許をとったんだよ、今日がお初」 
     
    敏彦 「そいつはスゲーや、一緒にツーリングかぁ」
     
    那美 「どうかしら私の走りは、きついカーブは怖かったわ」
     
    岳夫 「初めはみんなそんなもんだよ、最初から上手いヤツなんていねーよ、怖がる事が大事なんだ」
     
    敏彦 「下りはどこを通るのよ、下りの方が怖いぜ、右手も疲れるしよ、気を付けな」
     
    岳夫 「下りはブレーキやらアクセルやら右手は忙しいからな、椿ラインを下るか、湯河原でチャーシューワンタンメンでも食うか」
     
    敏彦 「賛成賛成、久し振りにあのチャーシューワンタンメン食いてーな、湯河原へ降りようぜ」
     
     三台は大観山で写真を撮り、椿ラインを湯河原へ降りて、駅前のラーメン屋に入った。
     
    敏彦 「なんでバイクに乗りたくなったんだい」
     
    那美 「大瀬崎で走り出したオートバイの動きと音が気に入ったの、アレに乗りたいって思ったの」
     
    岳夫 「そーなんだよ、あれ以来オートバイに夢中さ、今の250で練習して大型をとって俺たちと同じ四気筒に乗るんだとよ」
     
    敏彦 「そりゃスゲー、でも大型は取り回しとかあんからな、あんな重てーバイク起こせねーぞ」
     
    那美 「私こー見えても元柔道部なの、力は少しだけど自信があるんだ」
     
    敏彦 「まーコツさえ掴めば力じゃねーよ、コツだよコツ、柔道で投げるのと同じじゃねーか」

     
     駿河湾に突き出た岬の中に淡水の池があり、鯰や鯉が泳いでいた。立派な神社があり、大きな盆栽といったビャクシンが見事だった、大瀬崎をひと回り歩いて駐車場へ戻ると後ろから呼ぶ声がした。
     
    「敏彦!今日もバイクかよ」
     
    耳慣れた声に振り向くと、ウエットスーツ着た風間岳夫が手を振っていた。
     
    「ダイビングを始めたのかよ、お前は海が好きだからな、それにしてもこんな場所で逢うとはな」
     
    「大学のダイビングサークルに特別参加さ、ダイビングは今日が初めてなんだ、面白れーぞ海の中は、魚になった気分だ」
     
    「ワイワイ賑やかで楽しそうじゃねーかサークルは、お前もあと半年で卒業か、いろいろやるのは今のうちだな」
     
    「森泉さん?ですよね、いつも風間さんからお話しは聞いてるの、高校からのお友達だって」
     
     風間岳夫の脇に歩いてきた、ポニーテールの女の子が敏彦に声を掛けた。 
     
    「那美っていうんだ、青井那美、今日のダイビングは那美に誘われてついて来たんだ」
     
    「あおいなみ、海にはピッタリの名前だな、雰囲気も海が似合ってる」
     
    「これからどちらへ?」
     
    「これから駿河湾沿いに西伊豆を南へ、それから東伊豆を北へ、伊豆半島を左回りに海沿いを走る、ここへは伊豆七不思議の一つを見に寄ったんだ」
     
    「ホントだ、同じ形だ、タンクのデザインが違うだけなのね、風間さんのオートバイとそっくり」 敏彦のバイクをみて那美が言った。
     
    「よく似てるけど、乗ってみりゃ分かるが走りはぜんぜん違うんだぜ、こっちの方が面白れーよ」 敏彦はセルモーターでエンジンをかけ一吹かしすると那美に向かって言った。
     
     森泉敏彦は県道への登り坂を上がり、きつく右に曲ると県道17号を南へ向かった。県道17号線で戸田、土肥からは国道136号線で宇久須、堂ヶ島、松崎から県道15号線で婆沙羅峠を越え、下田からは国道135号線で一気に伊豆半島を走りきった、松崎と河津で止まっただけだった。
     
     

     
     山中湖の向うの富士山が朝日に照らされてくっきりと見える、森泉敏彦は暗いうちに家を出て、四気筒498ccのオートバイでここへやって来た。カメラに富士山を収めるポイントとして有名な三国峠は、多くのカメラマンが自慢のカメラを三脚に乗せ、表情の変る富士山にシャッターを切っていた。カメラマニアの居る駐車スペースより上に位置するススキの中にオートバイを停め、サイドバックからアルミホイルに包んだニギリ飯を取り出し、朝飯の準備を始めた。不如帰、鶯、郭公の鳴声を聞きながら、素晴しい景色を見ながらの朝飯は、冷えたニギリ飯を最高の食べ物に変えた、ぬるいポットのお茶も何故か美味かった。

     ジャケットを着たままでも肌寒い空気の中に、聞きなれた四気筒のエンジン音が聞こえてきた、そのエンジン音は森泉敏彦の背中で止まった、ライダーはキルスイッチでエンジンを止めるとヘルメットの中から言った。

    「俺にもニギリ飯をくれよ」

    「やっぱり来たな、こんな日にお前がバイクに乗らないはずが無い、乗るならここに来ないはずが無い」 森泉敏彦は振 り向きそう言った。

    「敏彦、俺の分はあるんだろうな、腹ペコだ」

    「チャンともってきた、中身はおかかと昆布だ」 森泉敏彦は風間岳夫にアルミホイルに包んだニギリ飯を渡した、風間岳夫はヘルメットのシールドを上げると、ニギリ飯に噛付いた。

     森泉敏彦と風間岳夫は高校時代の親友だった、森泉敏彦は食堂に勤めていて、休みの日はバイクで走るのが楽しみの一つだった、風間岳夫は大学四年生で、学校の無い日はバイクか釣りで時間を潰していた。
     
    「もう街中は暑いがここはいつ来ても寒いな、朝っぱらじゃ尚更だ、敏彦はこれからどこへ行くんだ」

    「景色を楽しんだ後は、走りを楽しむ、都留峠を上がってそれから、奥多摩だ、お前は」

    「俺は午後から用事があるから、箱根回りで帰るよ、またどこかで会おうな」

     風間岳夫は四気筒のエンジンを一吹かしすると、ゆっくり走り出した、岳夫の四気筒は敏彦のバイクより50cc大きかった。

     
    チョイと時間が出来たので
     
    今日はCB500で
     
    北に丹沢、大山
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    西に富士山
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    南に大島
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    もう菜の花が咲いてました
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    菜の花の向うに富士山
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    カーブの向うにも富士山
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    近くのバス停
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    今日は峠へ行ってきました
     
    一時間三十分、60kmのツーでした。

     
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    今日はMTXで、里山探検
     
    三浦半島の向うに、房総半島の鋸山が見えました
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    山から出て一休み
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    また山の中へ
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    また景色の良い場所に出ました、丹沢が一望できます
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    今日も時間が出来て乗れました
     
    今日はあまり寒くはありませんでした。

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