伊勢原CB

Yahooブログから引っ越しました、「あの頃の未来」伊勢原CBです、Yブログで知り合った方が訪問の際には、メッセージで貴殿のURL等をご連絡いただけますと幸いです。

    2018年05月

     外灯に照らされた橋の上にオートバイを止めた、見上げる空に半分だけ光る月が出ていた、夜空を見上げながら直立二気筒が奏でる、アイドリングの排気音を聞いていた。
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     吸入、圧縮、爆発、排気を左右のピストンが交互に行い、一分間にクランクシャフトを800回転させる、爆発のたびにエキゾーストから排気ガスが噴出する、そのたびにキャブトン型と呼ばれるマフラーから、小気味良い排気音が吐き出される、その音はまるで心臓の鼓動のようだ、自分の心臓と同調しているかのように感じる、語りかけるような排気音に一体感を感じる、その音に、ある者は憧れ、ある者は惹きつけられ、ある者は忘れることが出来ず、このオートバイを手に入れる。

     右手で捻るアクセルグリップで、アクセルワイヤーを引き、キャブレターのスロットルバルブを開く、スロットルバルブにセットされたジェットニードルは引き上げられ、ベンチュリを勢いよく流れる空気が作る不圧によって、ニードルジェットからチャンバーのガソリンが噴出す、噴出したガソリンは、ベンチュリを通る空気と混ざり混合気になる、混合気は、ピストンが下降したシリンダー内へと、開いた吸入バルブとシリンダーヘッドの隙間から吸い込まれる、下死点に達したピストンは上昇し混合気を圧縮する、馬力を出すのに丁度良いタイミングで、コンタクトポイントが開き、点火コイルの一次コイル電流を遮断する、一次コイルに流れていた電流が止まると、コアは電磁石ではなくなりコア内部の磁束はなくなる、コア内部の磁束が急になくなると、同じコアに巻かれている2次コイルには、電磁誘導により高電圧が発生する、二次コイルで発生した高電圧により、スパークプラグのギャップ間に火花が飛び、シリンダー内の圧縮混合気は爆発する、その爆発で押し下げられるピストンの上下運動が、コンロッドを介してクランクシャフトを回す、クランクシャフトの回転運動は、ミッションでオートバイを走らせるのに適切な回転運動に変えられる、ミッションドライブシャフトはドライブスプロケットを回し、チェーンで繋がった後輪のドリブンスプロケットを回しオートバイは前方に進む、一連の動きに関わる部品のどれかに不具合が起きると、オートバイは不調になる。

     右手のアクセルで、思い通りにオートバイを走らせる、全く快調に走るシートの上は何より気持ち良い。

    おわり

     右に野球場の照明が煌々と輝き、左には濃いグレーの空の下に、山並みが黒々とシルエットになって、一番高い頂の上に宵の明星が一際明るく輝いていた、本格的な夜になる少し前の県道を、直立二気筒624ccのエンジンを積んだオートバイで北へ走る、オレンジ色のナトリウム灯に照らされたS字カーブを曲がると、県道は小さな川を跨ぐ、その先の集落を抜けると、連続して現れるカーブは街灯に照らされ、その光はガソリンタンクの上を後方へ流れた、右に左に気持ちの良い速度でカーブをこなす、右手でコントロールするアクセルに反応して、路面と水平に延びるマフラーが吐き出す排気音は、このオートバイの最大の魅力だ、上り坂のカーブをアクセルいっぱいに開け、走り抜ける排気音は魅力的だ、だがシートの上では聞こえないのが一番残念だ。その先の峠は街灯が無い、峠の頂上まではヘッドライトが照らし出す範囲だけが全てだ、カーブで視線を向ける場所を、ヘッドライトの明かりが追いかけ、路面の情報は遅れて視覚に入る、何度も走ったことが有る峠道だが緊張する、峠を登り切るとダム湖の渕を走る、気温が下がりジャケットの隙から入る風が冷たくなった。
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    13日の日曜日、沢山集まったから、何となく開催された

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    W1愛好会箱根ミィーティングですが

    延期されて20日に本番開催です、お天気も良さそうですから

    連なって行きましょうって事で

    小田原厚木道路 平塚P集合で

    9時出発ですよ


    昼前から雷ゴロゴロにわか雨

    路面が乾いたら気晴らしライド
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    雨に洗われて澄んだ景色が最高
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    綺麗な空気で気分を入れ替え

    時間は短くても、シートの上は最高だ!

    おわり

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