春の終わりの夏の始まり、そんな陽気の中を、二本のマフラーから爆音を響かせて、箱根の山道を、ダブルと呼ばれる何台もの旧いカワサキのオートバイが、湯河原峠を目指して登っていた。
W1愛好会のミィーティングは年に二回開催されていて、その日は湯河原峠で、春のミィーティングが開催されていた。
五郎は知り合いのW乗りが来ると聞いて、湯河原峠を目指してCB550で、天下の倹と詠われた山道を登っていた。

湯河原峠には、すでに沢山のダブルと呼ばれるオートバイが集まっていた。


11時に湯河原峠に着いた五郎は、沢山の同じ様なオートバイの中から、やっと知り合いのバイクを見つけることが出来た。


それらのダブルの側に、知った顔を見つけることも出来た。

ミィーティングが開き、帰りの道は七台のダブル、もう一台のCB、750FⅡといくつもの峠を越える道で、富士山を見ながら走った。

芦ノ湖スカイラインの三国峠

山中湖を見下ろす三国峠

みんなの目線の先は

五郎のサイドバックの中には、蝉虎良造からもらった、嬉しい土産が入っていた。

コウさんアリガトね、皆さんまた遊んでね~。
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